前回、「災因論」とは不幸の「原因」を説明するためのものだと言いましたが、「原因」とは言っても、それは科学の法則による因果関係によって説明される「原因」ではありません。科学の法則は、ある特殊な状況のみで成立するのではなく、つねにどこでも、すなわち一般的な条件の下で成立することが示されなければならないものです。逆に言えば、科学の法則による因果関係、原因の説明では、どこでもいつでも誰にでも通用する一般性しか言えません。いいかえれば、科学的法則は、ある事象がどのようにして(how)起こるかを説明することはできますが、それがなぜ(why)特定の時間、特定の場所で特定の人に起こったのかを説明することはできないのです。

第15回:災因論で読み解く「出来事の単独性」

メモ:

  • エヴァンズ=プリチャード
  • 構造機能主義的説明は、妖術や呪術が構造に対する機能として説明される
  • 構造⇔個

投稿日:2022/04/25

修正日:2022/04/25