20251114日誌:じゃあ
2025.11.14 金 「じゃあ、また」と男が言って立ち上がる。注文を取ったマスターはサイフォンにコーヒーの粉が入ったままだ。マスターは何か言ったが、私には聞こえなかった。常連らしき男が二人。じゃあまたと言った男に目をやる。男はスマートフォンを見て、支払いをして出ていく。少し寒いが、室内にヒーターを入れるには重苦しい日だった。有線でラップが流れている日だった。
私は明日と明後日は用事があるのもあって、今日は半分オフにしようと思って喫茶店で本を読んでいた。私は、モカブレンドを頼んだ。いつもモカブレンドを頼む。その喫茶店のマスターは、メニューを持ってこないで、お冷やだけ持ってくる。一応、私も「モカブレンドで」とだけ言う。「少々お待ちくださいね。混んでるから」とおそらく京都で育ったであろう訛りのマスターは言う。
軍手をした男が勢いよくドアを開けて喫茶店に入ってくる。軍手をした男は右腕だけ軍手をしていて、その同じ右腕に腕時計もはめている。高い腕時計ではないと思う。
「いらっしゃいませ」とマスターが言う。スーツを着た男が入ってくる。右手に軍手をした男はいつの間にか右手から軍手を脱いでいた。右手に軍手をした男は、スーツの男と少し話す。株の話をしている。ストップ安らしい。信用買いの人のことを心配している。何の銘柄だろう、と思う。エヌビディアとか言ってるから半導体株だろうかと思う。マスターは食器を洗い始めた。スーツを着た男は、スマートフォンを真剣に見始め、右手に軍手をはめていた男は、アイスの紅茶を飲んでいる。いつの間にかできていたサンドイッチを、老人が食べている。その皿にはスプーンがついていて、スプーンで何かを拾っている。ラジオが時報を言った。15時になったらしい。
若者が来て、半グレみたいなオッサンがおって、から始まる話をしていた。面白そうだと思ったが、少し嫌な感じもした。それで、私も次の用事もあったし、店を出た。
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