■文献
「ここで晩年のラカンがジョイスを語るなかで、案出した「脚立l’escabeau」概念を見てみよう。彼はこの概念を、l’S.K.beauとも記している。すなわち「美 beau」にかかわる概念である。」
「そしてその後、月日は流れ、ラカンによるフロイト的無意識から話存在への移行を偶然にも後追いするかのように(!)1995年にインターネット、そして 2007年にはiPhoneが登場し、徐々に人々の無意識が衰退していった事態を受けて、ミレールは「私は21世紀における精神分析のうちで変化しているものの指標として(話す存在を)取り上げたい *30」 とし、21世紀において到来する新たな精神分析理論を、話存在を大々的に取り上げることによって展開していくことを2014年の講義「無意識と語る身体」では宣言している。そしてその際には、「サントーム」、「話存在」に加えて、ミレールは「脚立 escabeau」という、自分を美しく見せるという意味を持たせてラカンが用いた概念を再考しなければならないと言うのである。では、その「脚立」とは何を意味するのか。」
投稿日:2022/07/04
修正日:2022/07/04