■文献
「この文字盤を使うという点に疑問が余地が生まれる。幼少の頃の東田氏はおかあさん手作りの文字盤を使い、おかあさんが東田氏の手を支えて指さす方法で言葉を紡ぎ出していた。この行為をファシリティテッド・コミュニケーション (FC:Facilitated communication)=介助されて行うコミュニケーションと言う。東田氏はの場合はおかあさんがFacilitator(介助者)である」
◇自閉症者・東田直樹氏のNHKスペシャル「自閉症の君が教えてくれたこと」に疑問
「 今は自力で文章を書くようになったなおき君ですが、この絵本の元になった作文は、手を添えてもらって書いたり、文字盤をポインティングしたりしながら原稿用紙に清書するという方法でした。
手を添えてもらって書くという表出援助の方法を「筆談とかファシリテーテッドコミュニケーション(FC)」と呼んでいます。この方法について、現在世界的にも議論の中にあり、否定する人たちが多く存在します。否定する人たちの論は、科学的に妥当性を証明するものが見つからないことにおかれています。色々な実験も試みられましたが、確証に至っていません。一方ではこの方法がヨーロッパやアメリカなどで広く行われていることも事実です。」
◇はぐくみ塾 「自閉というぼくの世界」と言う絵本が出版されました(2004.11.)
「しかし、最初に評価が難しいと書いたように、それが綴られたのは、どうやら会話でも鉛筆でもパソコンでもなく、FC(ファシリティテッド・コミュニケーション)によって行なわれたということです。FCについては、私も別の所でかきましたが(親の目からみた自閉症に対する問題書籍)、日木流奈氏の例で示したように現在の時点では懐疑的です。
本書の東田直樹くんの会話の様子をテレビで見ましたが、やはり文字盤を次々と押さえていくのをお母さんが読んでいくというやりかたで、ローマ字を使ったコックリさんという印象でした。そのスピードは速くて、果たして正しく押さえているのか・・?、あるいはお母さんが口にする文字をすばやく押さえているのではか・・・?、撮影したビデオのクローズアップと音声を同時にスローで再生すれば、真偽のほどは分かるかもしれませんが、そんな頭から疑ってかかるような行為が容認されるとも思いません。」
◇トチタロ 『 自閉症の僕が跳びはねる理由 』会話のできない中学生がつづる内なる心
「介 助 付 き コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン を FacilitatedCommunication(以下,FC とする)と名付けたのはCrossley, R. である。1992年彼女が米国シラキュース大学に客員研究員として研究生活を送ったとき,Biklen, D. と会い,FC が米国に広まった。その方法について,以下のように記述されている。」(p.13)
◇落合俊郎, 小畑耕作, & 井上和久. (2017). Facilitated Communication (FC) と表出援助法の比較研究: 肢体不自由, 重複障害のある児童生徒への効果を求めて. 広島大学大学院教育学研究科附属特別支援教育実践センター研究紀要, 15, 11-22.
投稿日:2022/11/26
修正日:2022/11/26 -> 2022/11/29