文献

アーレント『人間の条件』=清水訳,ちくま学芸文庫

2024-11-25
以下、山口による読書メモ ーーーーーーー 24節=言論と活動における行為者の暴露(p.286~) 「他者性」⇒存在する一切がもっている「質」のこと 「行為」⇒なんらかを人間世界の中に「挿入」すること(p.288) 活動が行為者の暴露によって支えられている?(p.293) 25節=関係の網の目と演じられる役割(p.294~) 蝕知できない「網の目」(p.296~) Cf. ミメーシスに関する議論https://ci.nii.ac.jp/naid/500001066271?l=en『全体主義と大衆 : フランクフルト学派・アーレント・エリアス』 小林, 裕一郎 広島国際学院大学=Hiroshima Kokusai Gakuin University 2016 甲現社学第4号 博士(社会学) ある種のユニークネスを網の目の開示するということが、何らかの行為として扱われている感じがある。 アウグスティヌスを底本にしている? 26節=人間事象のもろさ 27節=ギリシア人の解決 疑問:基本的にはある種の大乗仏教的な思想に見える。ただ、唯一性のようなものがある。唯一性は、ある種のイデアのようなものな[...]

鈴木貴宇 2022 『〈サラリーマン〉の文化史——あるいは「家族」と「安定」の近現代史』,青土社

2024-03-24
-----以下は山口によるメモです------ 「サラリーマン」は日本語(和製英語)であるという議論。中流の表象としてのサラリーマン。p.27-28 「株式会社」の増加が、サラリーマンの増加を産んだ(p.56)。当たり前といえば当たり前だが、あまり考えたことがなかった論点。 しかし、それ以前に没落武士階級が明治政府の官吏として吸収され、「月給取り」になっていく過程がある松成義衛の指摘。p.57 「身分」による配分から、職能・職務による配分へ。p.58

サイード『オリエンタリズム』

2024-03-18
□引用 「つまりオリエンタリズムのゆえに、何人も、オリエントをみずからの自由な思考と行動の対象とすることができなかったし、今もってなおできないでいるのである。しかし、だからといって私は、オリエンタリズムがオリエントについて語りうべきことを一方的に規制する、などと言っているのではない。」(p.22=文庫)

博論に向けたメモ

2024-03-18
−−−−以下は山口によるメモ−−−− ○合理的配慮を解く ○手足論から ○身体障害者の大学進学から ○生きるための障害学に向けて 〇そもそも障害学はどこから「来た」のか  日本において、障害学はどのように受容されたのか――障害学が、欧米から「来た」学問分野であることは自明だ。 〇理性主義->私  「障害学」は、個人主義あるいは理性主義に立脚している。その核には「私」がある。  ここで問おうとするのは、これらに立脚しない、すくなくともそこから距離を取る形での「障害学」はありうるか。ありうるならば、それはどのような形か。それを問うことである。

市場/共同体と自立・責任・自己決定

2024-03-17
安冨歩 2006 『複雑さを生きる』,岩波書店 三品英憲 2007 「大塚久雄と近代中国農村研究」,小野塚知二・沼尻晃伸 『大塚久雄『共同体の基礎理論』を読み直す』,第4章:129-162 ーーー 安冨[2006]が引用している: 大庭健 1989 『他者とは誰のことか』,勁草書房 大庭健 1997 『自分であるとはどんなことか』,勁草書房 大庭健 2004 『所有という神話――市場経済の倫理学』,岩波書店 金子勝 1999 『市場』,1999 ーーー アルフォンソ・リンギス 2006 『何も共有していない者たちの共同体』(野谷啓二訳、洛北出版) 〇人 勝俣鎮夫 ○やわらかな市場 「本性の主張は、マーケットの力が共同体を破壊し、人間を疎外するという見方は神話に過ぎず、われわれが見ている市場はむしろ市場性と共同性の連続体が織りなすバーザールである、というものである。」(安冨[2006:182]) ○立岩による引用 ■障害学と −−−−以下は山口による−−−− 地域/施設は、市場/共同体のアナロジーではないか。すなわち、自己決定に基づく自由の発露としての「地域」が理想とされ、それに悪しき紐[...]

人権論——への/に対して

2023-12-18
■人 〇ウィル・キムリッカ ■書籍 ◇金泰明 2004 『マイノリティの権利と普遍的人権概念の研究』,トランスビュー[amazon] -> https://amzn.to/48jKrtr →〈価値的人権原理〉と〈ルール的人権原理〉

勝又栄政 2022 『親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語』, 金剛出版.

2022-12-11
■書誌 勝又栄政 2022 『親子は生きづらいー“トランスジェンダー”をめぐる家族の物語』, 金剛出版. 親子は、なぜこんなにも分かり合えず“生きづらい”のか――。トランスジェンダーである“僕”は、幼い頃から抱いてきた違和感が成長と共に膨らみ、ある日、家族へのカミングアウトを決意する。“僕”の語り――「男になりたい」ずっと嫌なことばかりで、我慢ばかりで生きてきた。でも、泣き叫ぶしかできない僕を見る母親の目は、冷ややかだった。ムカつくのに、あの人に愛されなかった思うことが、すごく悲しかった。“母”の語り――念願の娘が息子になんて。天と地がさかさまになるような気持ちだった。美穂は、なんてわがままな子なんだ、と。受け入れることはおろか、話を聞くことすら私にはできなかった。(「カミングアウトの明暗」より)“僕”と“母”。親子それぞれの肉声で語られる物語は、溶け合うことなく互いに時を刻み、やがて予期せぬ軌道を描いてゆく――。本書は、年月を重ねるごとに変化する、トランスジェンダーを取り巻く問題が克明に記されるとともに、戸惑いや葛藤を行きつ戻りつして進む、母親の本音が生々しく語られるノンフィクション[...]

■篠原 睦治編 20100515 『関係の原像を描く――「障害」元学生との対話を重ねて』,現代書館

2022-12-08
◇越智大輔さんと古賀典夫さんのところで「筑波短期大学設置反対闘争」のことが触れられている。 〈対話6〉越智大輔さんと語る 聴覚障害者の社会参加――情報保障と教育の充実 83〈対話8〉古賀典夫さんと振り返る 「見えない」世界から社会問題と向き合う 108 ■文献 「一方で、梅根学長は、「点字辞典、英字参考書を豊富に備え付けるには、多額の経費を必要とする。また、車イスによる教室移動を必要とする者のためには、そのためのエレベーター、スロープ階段などの施設を要するので、本学のような小規模私学では耐えられない。本学の経験によって言えば、障害者の大学教育は、国費でまかなっている国立大学が主として受け入れて、十分の施設設備をすべきであり、そのためのセンター的大学が地域毎に設けられるようにすべきである」と、外部の機関の質問に回答している(1972年)◇篠原 睦治編 20100515 『関係の原像を描く――「障害」元学生との対話を重ねて』,23, 現代書館

宇井純他編『国立身体障害者短期大学構想にみる「障害者」切捨ての論理』

2022-12-08
◇2022/12/07購入 ◇購入サイトhttps://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=4135492&m 著者宇井純他編 出版社公開自主講座「大学論」実行委員会 刊行年1985 解説国立身体障害者短期大学構想にみる「障害者」切捨ての論理他 発送ポリシー◎厚みが3センチ以下、又は商品が5,000円以下の場合、メール便320円〜。メール便送付の際、事故紛失等の責任は負いかねますのでご了承下さい(万が一紛失ご心配の方は宅配便とご指定ください)。◎メール便は到着に数日かかります。郵便局メール便につきまして土曜日配達休止および届日数の繰下げのため、水曜日発送の場合、翌月曜届◎送料には荷造運賃を含んでおります。◎レターパック取り扱いしておりません。◎厚みが3センチ以上、又は商品が5,000円以上の場合は宅配便でお送りいたします。送料は660円~(重量地域別)。◎なお郵便局から当方への入金連絡は2~4日かかりますのであらかじめお含みおきください。◎代金引換ご希望の方は、注文時「その他お問合欄」へ詳細に記載ください。料金は送料+代[...]

ぬかるみ派

2022-12-05
■メモ ミズサー 茂木さん サイト→https://sludge.jp/

安冨歩 2008 『生きるための経済学』, NHKブックス

2022-10-01
■文献 ◇安冨歩. 生きるための経済学 2008 -< 選択の自由> からの脱却-生きるための経済学-< 選択の自由> からの脱却, NHKブックス 生きるための経済学posted with ヨメレバ安冨歩 NHK出版 2008年03月 ■覚書  これは単なるメモに過ぎないのであしからず。  大学4年生のときにこの本を読んでかなり影響を受けたと思う。障害学という学問を考えていて、その障害学という学問がなにかというとかなり複雑な話になりそうなので忘れて、とにかく「選択」と「自立」について障害学とつながるところがあると思った。  経済学というのが「失楽園譚」の焼き直しに過ぎず、単にそれをなぞっているだけなのだ、という視点は目から鱗だった。障害学で入れ替えてみると、これは書いたら怒られそうな気がするが、「施設=選択の不自由」から「地域=選択の自由=自立」へ、を称揚というか上に持ち上げるということを自立生活運動はしてきた。すくなくとも、何も選択できないよりはできた方が良いし、選べるものは少ないよりは多い方が良い、ということは私もそう思う。施設にいて何も決められないよりは、介助者を使[...]

野口 晃菜・喜多 一馬 編著 2022 『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育-誰のことばにも同じだけ価値がある』

2022-09-30
■引用 ◇目次——以下はAmazonから書籍紹介のために引用した。適宜リサーチマップのURLを付した=URLは作成者。 差別のない社会をつくるインクルーシブ教育 誰のことばにも同じだけ価値があるposted with ヨメレバ野口 晃菜/喜多 一馬 学事出版 2022年10月11日頃 「もくじ まえがき(野口晃菜)執筆者紹介 はじまりの会インクルーシブ教育について考えよう(野口晃菜)1. インクルーシブ教育とは2. なぜ差別や排除が起こるのか3. インクルーシブな教育実践のために教師ができることリフレクションワーク/おすすめ書籍・教材 第1限 障害のある人が学校を出たあとの暮らしを学ぼう1. 障害のある人が地域で過ごす大切さと難しさ(延原稚枝)2. 自立って何?(中野まこ)3. 自立生活のよさを実感するのは過去の体験から(川﨑良太)リフレクションワーク/おすすめ書籍・教材 Column1 学び直そう!『人権』ってどういう意味?(松波めぐみ) 第2限 貧困状態にある子どものことについて学ぼう1. インクルーシブな社会は貧困を決して容認しない(加藤日和)2. 貧困とは何か? 当事者の目線か[...]

社会運動理論

2022-09-12
Stryker, S., Owens, T. J., & White, R. W. (Eds.). (2000). Self, identity, and social movements (Vol. 13). U of Minnesota Press. https://yamakazu.ciao.jp/archives/679

Self, Identity, and Social Movements

2022-09-12
Stryker, S., Owens, T. J., & White, R. W. (Eds.). (2000). Self, identity, and social movements (Vol. 13). U of Minnesota Press. ■メモ 第二章はアイデンティティーワーク。 solidary networks 「The concept of "identity work" was initially used by snow and Anderson to refer to "the range of activities individuals engage in to create, present, and sustain personali dentities that are congruent with and supportive of the self-concept"(1987, 1348).」(ibid.) 「 The appropriation of solidary networks is akin to whatOberscha[...]

identity work アイデンティティ・ワーク

2022-09-12
■アイデンティティ・ワークとは 「アイデンティティ・ワークとは「自己(self-concept)に対して,適合的,肯定的なアイデンティティ(personal... identity)を創造,表現,維持するための人々の行為」(同論文,p....1348)を指す。」(p.266) ◇中村瑛仁. (2015). 教員集団内における教職アイデンティティの確保戦略―アイデンティティ・ワークの視点から―. 教育社会学研究, 96, 263-282. ■文献リスト ◇中村瑛仁. (2015). 教員集団内における教職アイデンティティの確保戦略―アイデンティティ・ワークの視点から―. 教育社会学研究, 96, 263-282. ◇原田琢也, 大金朱音, & 森上一美. (2020). 視覚障害教師を阻む学校文化の障壁とその超克のストラテジー: ある高校教師のアイデンティティ・ワーク. 金城学院大学人文・社会科学研究所紀要, 24, 33-48. ◇涌田幸宏. (2020). 制度的多元性における 集合的アイデンティティ・ワーク. 日本情報経営学会誌, 40(3), 31-45. ◇Snow, [...]

日本障害者高等教育支援センター『大学における障害学生支援のあり方』

2022-09-10
■引用 「今日では多くの肢体不自由者が大学に進学し、卒業して社会に旅立っている。社会での障害者の立場が認められ, 重度な障害を持つ者でも高等教育を受けることを否定する考え方は姿を消しつつある。」(p. 337) ■Amazonの説明 内容(「BOOK」データベースより) 本書は、早稲田大学の鈴木陽子教授を中心とする専門家のグループにより、障害学生の受け入れを進めるために大学側としては何を為すべきか、ハードからソフトへの実践経験を通して培ってきたノウハウを提示している。そこには、障害のある若者たちが、安心して大学に進み、一般学生とともに机を並べて楽しく学べる大学づくりへの願いが込められている。 内容(「MARC」データベースより) 障害学生の受け入れを進めるために大学側としては何をなすべきか、ハードからソフトへの実践経験を通して培ってきたノウハウを提示。多賀出版90年刊「総合大学における障害学生のあり方の基礎研究」の改題復刻。 大学における障害学生支援のあり方posted with ヨメレバ日本障害者高等教育支援センター 星の環会 2001年09月

堀正嗣『障害児教育のパラダイム転換——統合教育への理論研究』

2022-09-10
■人 ◇中村善達 p.262 ◇山尾庸三 p.263 ◇川本宇之介 ■引用 「このように地理書、医書によって早くから知られていた西欧の障害児教育ではあったが、直接に日本の障害児教育に影響を与えたものは幕末における西欧の障害児教育の直接の伝聞である」(p.263) 「こうした考え方は、山尾にかぎらず、当時、欧米障害児教育を見分してきた開明派の官僚や知識人の一部、すなわち田中不二磨、福沢諭吉、森有礼、内村鑑三などにも共通のものであった」(p.265) 「このように考えるならば、「学制」における「廃人学校」の規定は学生の国民皆学(人民普通教育)の理念——いうまでもなく富国強兵のための——が障害児にまで及ぼされたものであったと言うことができる」(p.267) 「